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狭い土地に建てる一戸建て 駐車スペースは必要?
現代社会において車は欠かせません。しかし土地が狭い場合、車を駐車するスペースは頭を悩ませる問題です。そこで今回は狭い土地の一戸建てで土地を有効に使った「ビルトインガレージ」についてご紹介いたします。
■「狭い土地での一戸建て」駐車スペースについて
・自宅に駐車スペースがないデメリット
どれだけ公共交通機関が発達している地域でも、家族揃ってお出かけする時などは自家用車を使う方が自由度が高く便利ですよね。
しかし、自宅に駐車スペースがない場合は近所に月極駐車場を借りなければなりません。家から距離があると雨の日の買い物が困難なものに感じられ、また家族の送り迎えにも時間がかかります。さらに住宅ローンとは別に毎月駐車場代を払い続けなければなりません。そのため、狭い土地だとしても、できれば駐車スペースは自宅に確保しておきたいものです。
・「車種別」駐車スペースこのくらいが理想的
自宅に駐車スペースを確保するならどのくらいの広さが必要?という疑問にお答えするべく、まずは車種ごとのだいたいの大きさの目安をご紹介しましょう。
軽自動車…全長4m、全幅2m
普通車…全長4.7m、全幅2.4m
大型車…全長5m、全幅2.5m
ドアの開閉などを含めると、理想的な駐車スペースの大きさは全長5.5m、全幅3mくらいは必要です。
■家を建てる前に知っておきたいこと
狭い土地に一戸建てを建てる場合、特に「建ぺい率」と「容積率」は無視できません。
・建ぺい率
建ぺい率とは土地に対し、建てることができる家の建築面積の割合です。一般的に「建ぺい率○○%」という具合に表記されます。
建ぺい率は都市計画によって定められているため地域によって異なります。多くの場合建ぺい率60%が一般的ですが、なかには建ぺい率40%という地域も存在します。
例えば50坪の家に対する建ぺい率が40%だった場合、建てられる家の建築面積は20坪ということになります。これがもし建ぺい率60%だった場合、家の建築面積は30坪になります。
・容積率
容積率とは家の延べ床面積の合計をいいます。つまり2階建ての場合、1階と2階の床面積の合計ということになり、表記はこちらもパーセンテージで表されます。建ぺい率と同じく都市計画によって定められており、低いところでも60%くらいです。
元々の土地が広ければ家の周辺を駐車スペースとして活用できます。しかし都市部で広い土地を確保するのは容易ではありませんので、上手な土地の利用が求められます。
■土地が狭い一戸建てには「ビルトインガレージ」
狭い土地に家と駐車スペースを確保するためには「ビルトインガレージ」がおすすめです。
・ビルトインガレージとは
家の一部分を駐車スペースとして取り入れ、入り口にシャッターやドアなどを設置したタイプのガレージをいいます。インナーガレージ、ガレージハウスとも呼ばれます。
・ビルトインガレージのメリット
ビルトインガレージのメリットは、家と駐車スペースが一体となっているため、雨に濡れることなく車の乗り降りが可能というところです。また荷物を運ぶときもガレージから家までの動線が短いという点に優れています。さらに、大事な愛車を雨風や盗難から防ぐメリットもあります。
・ビルトインガレージのデメリット
メリットの多いビルトインガレージですが、デメリットもあります。
一階部分を駐車スペースにすることで、家の耐震性能を向上させる必要があるため建築費が少し高くなる場合があります。それでも長い目で見たとき月極駐車場を借りることや家族のライフスタイルに合わせるとビルトインガレージを選んだ方が良いという場合もあります。
・ビルトインガレージと固定資産税
ビルトインガレージは居住スペースではないので固定資産税が要らないように思えますが、そんなことはありません。ガレージの大きさや電動シャッター、照明などの設備投資をすれば固定資産税は上がります。家を建てたあとに設備を追加しても同じです。
ただし、ガレージ面積が延べ床面積の1/5以内であれば、建築基準法の緩和措置として容積率から省かれます。固定資産税を抑えたい場合は、ハウスメーカーや工務店の人と相談して最適な大きさにすることをおすすめします。
今回は狭い土地の駐車スペースについてご紹介いたしました。ビルトインガレージは耐震性の他にも、室内に車を駐車するため排気ガスや騒音の問題があります。しかし住居スペースに排気ガスが入らない対策をとったり、寝室やリビングを1階に設置したりしなければそこまで神経質になることではありません。限られたスペースの土地を上手く活用する方法の一つとして、ビルトインガレージを検討してみてはいかがでしょうか。家族の理想の暮らし方を想像し、快適に過ごせるプランを検討しましょう。