ZERO COLUMN
ゼロホーム住宅お役立ち情報
家を建てる年齢はいつが最適?平均年齢からわかる費用対策
■家を建てる際の年齢について
・家を建てるときの平均年齢
家を建てる時期の目安として、一般的にどのくらいの年齢で家を建てられているのか気になるところですよね。そこで、注文住宅を建てた方と建売住宅を購入した方の年齢をみてみましょう。2022年度に注文住宅を建てた方の場合、30代が最も多く29.5%、続いて40代が25.5%、20代は7.8%と全体の1割弱です。同様に、建売住宅を購入した方の場合も、30代が最も多く36.4%、続いて40代が27.8%、20代が13.1%となっており、どちらのケースでも30代で新築住宅を取得される方が最も多い結果になっています。
2021年度の同じ統計では、注文住宅の場合、30代32.3%、40代24.6%、20代9.2%、建売住宅の場合、30代37.7%、40代27.1%、20代15.7%でしたので、どちらの場合も平均年齢が上昇している結果になっています。
(参考:住宅金融支援機構 2022年度フラット35利用者調査結果より)
・住宅を購入する最適なタイミング
家を建てる際、キャッシュで一括という人はまれです。まして30代の頃は住宅ローンを利用するという人がほとんどでしょう。住宅ローンには審査があり、この審査に通りやすい年齢が「35歳くらい」といわれています。つまり家を建てる最適なタイミングは「35歳まで」ということになります。
・住宅ローンの返済を考えて計画する
35歳までに住宅ローンを組んだ方が良い理由は、審査が通りやすいだけでなく毎月の返済額も関係しています。
3,000万円の家を建てるとき、30歳で35年ローンを組む場合と40歳で25年ローンを組む場合では、自己資金や親からの贈与がある場合を除いて、ひと月の返済額に大きな違いが現れます。定年から逆算し、毎月どのくらいの金額を返済すべきなのかということを把握したとき、余裕を持って返済できる年齢が「35歳くらい」ということになります。
■家を建てるための資金計画を立てよう!
家を建てるために頭金をいくら用意しているのか、それ以外の資金をどのように調達されているのかなど、家を建てた方の住宅ローン以外の資金計画についてみてみましょう。
・融資額の平均
注文住宅を建てられた方の融資額の全国平均は2022年度2,967万円(2021年度2,874万円)です。一方、建売住宅を購入された方の融資額の全国平均は2022年度3,185万円(2021年度3,121万円)で、注文住宅を建てられた方、建売住宅を購入された方ともに融資額はこの10年間で上昇傾向です。
(参考:住宅金融支援機構 2022年度フラット35利用者調査結果より)
・親からの贈与額
自分で用意した頭金以外に、親からお金の融資を受けて家を建てる人も多いようです。とはいえ、夫婦それぞれの両親から贈与を受けられる場合などは1,000万円以上の贈与を受け取られる方もいらっしゃれば、残念ながら贈与を見込めない方もあり、その金額には大変個人差があります。
・建てた後に必要な費用も把握しておこう
家を建てる時の建築費用はもちろんですが、住み始めてからの将来的なメンテナンス費用や、土地と建物を所有すると必ず発生する税金の支払いのことも念頭に置いておかなければなりません。
家を建てた後に必要な税金は、「固定資産税」や「都市計画税」です。固定資産税は土地と建物の所有者に課される税金で、資産価値に応じて算出されます。都市計画税も固定資産税と同様、所有者に課される税金で、毎年支払わなければならないものです。
■住宅ローンの選び方
住宅ローンを組む時、金額が大きいだけに失敗は絶対にしたくないですよね。ここでは住宅ローンの選び方について解説いたします。
・低金利で選ぶ
住宅ローンのように高額な借り入れの場合、たとえ0.1%の金利の差でも、金額に換算すれば最終的な利息額合計に何十万円という差額が発生します。金利が重要な理由は、返済額の増減に大きく直結してくるからです。 金利が高ければ、借りた金額に対する利息額が増えて返済額も増えます。 その反対に、金利が低ければ利息額は少なくなるため、少しでも金利が低いローンを契約すれば、返済額を抑えられます。ただし、金利が安いだけで選ぶのは得策ではありません。
・「変動金利」と「固定金利」
住宅ローンには大きく分けて「変動金利」と「固定金利」の2種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
【変動金利型】
メリット:固定金利型よりも金利が低く設定されることが多い。金利が下がると返済額も減る。
デメリット:金利が上がると返済額も増える。返済額が変動するので収支計画が立てにくい。
【固定金利型】
メリット:一定期間または全期間、金利が変わらないので返済額が確定できる。金利上昇のリスクを避けられる。ライフプランが立てやすい。
デメリット:変動金利型よりも金利が高く設定されることが多い。金利が下がっても返済額が減らない。
・ライフイベントを意識して選ぶ
人生には色々なライフイベントがあります。結婚すればやがて子どもができ、養育費が必要になります。自家用車の買い替えや家のメンテナンス費用、子どもの進学などが重なると、毎月の返済がギリギリになり、生活費が圧迫されるということも予測しておかなければなりません。ライフイベントには優先順位をつけ、返済が難しくならないように時期や必要な費用を確認しながら計画的に支払いを進めていきましょう。
住宅ローンの仕組みや自分にあった返済プランについて、家を建てる前に調べておくことはとても大切です。「家を建てるのはお金がかかることばかり」というイメージが強いですが、住宅ローン減税や長期優良住宅といった、条件をクリアすることで受けられる控除や優遇制度もありますので、不動産や注文建築、住宅ローンのプロである営業担当者に相談してみてはいかがでしょうか。