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家族との関係がギクシャク!二世帯住宅で起こり得るトラブルとそれを回避する方法
二世帯住宅は、何かあったときにお互いに駆けつけることができるため便利な一面もありますが、距離の近さからトラブルが起きるケースもめずらしくありません。二世帯住宅を検討している方の中にも、実際に二世帯で暮らしていく際に、家族との関係性について心配な方も多いかもしれません。今回は、二世帯住宅で起こりやすいトラブルと回避するための対策についてご紹介します。
このページの目次
■二世帯住宅で起こりやすいトラブル
・親世帯が干渉してくる
二世帯住宅で起こりやすいトラブルのひとつが、親世帯が子世帯に干渉してくるケースです。「子どもはいくつになっても子ども」という言葉もあるように、親にとってはいくつになっても子どものことは気にかかるもの。それが干渉という形で表面化してしまい、干渉を嫌う子どもとの間でトラブルになるケースも少なくありません。
・気を遣って息抜きできない
親世帯は早起きだが、子世帯は仕事が遅くまであり、朝が遅いというように、世帯によって生活スタイルはバラバラです。朝早くから起こしてしまわないように、と早朝はできるだけ自分の部屋で過ごしたり、夜遅くに帰宅してもお風呂は我慢したりと、お互いに気を遣って息抜きができないことがトラブルに発展するケースもあります。
また、一方の世代は密な付き合いをしたいと思っているけれど、もう一方はできるだけ距離が遠い方が快適だということもあります。そうすると、どちらかが無理をしてしまうことにもなりかねません。共同生活ではお互いを思いやるのはマナーですが、それが度を超してしまうとストレスになってしまいます。
・お互いの生活音が気になる
生活音は生活する上で「どうしても出てしまう音」を指します。例えば、年齢とともに聞こえづらくて次第に大きくなるテレビの音や電話の声、元気な子どもたちの走り回る音、深夜に帰宅したご主人が階段を昇る音など、そのちょっとした「どうしても出てしまう音」がトラブルにつながることが多くあります。
・いらないものを捨てられない
親世代に多いのが、なかなか物を捨てられずにいらないものを大量に保管している人です。自分のスペースに物が多いだけならばトラブルには発展しにくいものですが、共有スペースにまで物が増えてきてしまうとトラブルの火種になりかねません。特に、子世代があまりものを持ちたがらないスタイルならば、なおさらです。
・費用負担に納得がいかない
同じ家の中で二世帯住宅にしている場合、光熱費などの支払いは合同で行うことになります。しかし、親世代は一日中家にいるのに光熱費が折半なのは納得がいかないなど、費用負担でトラブルになることも少なくありません。
日々の生活費の他にも、住宅購入費の負担や固定資産税など、まとまった費用の負担がトラブルの元になることもあります。
■トラブルを回避するための方法
・まずは事前の話し合いが必須
二世帯住宅のトラブルをできるだけ回避するためには、コミュニケーションをとることが重要です。トラブルが深刻になってからでは、話し合いも感情的になってしまいます。そうならないようにできるだけ早い段階で話し合いを重ねておくことが大切です。トラブルになってからではなく、まだ我慢できると思える段階で話し合いの機会を持つなど、早めに対処するようにしましょう。
また、後から同じことでトラブルになることを防ぐために、話し合いで出た結論は紙に記録しておくこともポイントです。
・問題の本質が別のところにある可能性も
実際に顕在化しているトラブルに対処するだけでは、根本的な解決にはならないことも少なくありません。例えば、過干渉の背景にコミュニケーション不足があったり、深夜の騒音がうるさいと文句を言われているが、実は生活スタイルの乱れを心配してくれているだけだったりということもあります。問題の本質が別のところに隠れている可能性もありますので、注意して観察することも大切です。
・お互いに快適な距離を探る
どちらか一方が快適なだけでは、二世帯住宅での生活はそのうち破綻してしまいます。自分の主張だけを通すのも避けるべきですが、自分だけが我慢すればよいという遠慮も、長い目でみると避けた方がいいかもしれません。できるだけお互いにとって快適な距離を探りましょう。
・設計段階から防音対策をしっかりと
まず気を付けたいのは間取りです。「2Fリビングの下に寝室を作らない」、「水回りを寝室から遠ざける」等の工夫をしましょう。次に設備です。「建具に吊り引戸を採用してドアを開け閉めする振動音を抑える」、「できるだけ配管を一ヶ所にまとめ排水管に遮音シートを取り付ける」等の防音対策が可能です。さらに床や壁、天井の材質の防音性を高めると快適性がより向上します。
二世帯住宅で起こりがちなトラブルと、その対処法についてご紹介しました。世代が違うことで、お互いが快適と思う距離や生活スタイルもかなり異なります。日頃からのコミュニケーションを大切にし、できるだけお互いにとってストレスのない日々を送れるようにしましょう。