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スマートハウスとスマートホームの違いとは?実現可能なのはどっち?

スマートハウスはどんな住宅?

少し前から「スマートハウス」「スマートホーム」という言葉をよく耳にするようになりましたが、その意味や違いをご存じですか?よく似たこの2つの言葉、「スマートハウス」と「スマートホーム」はどちらもIT技術を活用した住宅の概念ですが、その焦点の当て方に違いがあります。スマートハウスは、ITを用いて家庭内のエネルギー消費量を最適化し、省エネを目的とした住宅を指します。一方でスマートホームは、居住者がITを活用して便利で快適に暮らしている状態を表す言葉で、生活の質を高めることに重点を置いています。つまり、「スマートハウス」は“賢い家”そのもの指す名称であり、「スマートホーム」はその“賢い家”での暮らしを指しています。「スマートハウス」も「スマートホーム」も魅力的ではありますが、このコラムではどちらがより身近で実現可能なのかを見ていきましょう。

スマートハウスとスマートホームの違い

■「スマートハウス」とはどんな家?

具体的には説明すると、「スマートハウス」は地球の限られた資源を大切に使うために、エネルギーの自給自足を目指す住宅のことです。しかし時代とともに少しずつ解釈が変わってきました。現在では、スマートハウスは、情報技術(IT)を活用して家庭内のエネルギー消費を最適化する住宅を指します。省エネ、創エネ、蓄エネの技術を組み合わせ、家庭内の照明や冷暖房などの設備機器を効率的に制御します。また、最新の家電や設備を導入しIoT技術を駆使して家電や設備を遠隔操作し、快適な生活を実現しながら電気代の節約も可能にします。さらにエネルギーを創ることと溜めることが可能な「スマートハウス」は自然災害時においてもエネルギーの自立運用が可能となるので、防災対策としてとても有効です。ただし、導入には初期費用がかかり、普及率の低さから利用できる電化製品が限られている場合もあります。

■「スマートハウス」を実現するには?

どんな設備があれば最新の「スマートハウス」を実現できるでしょうか。まず従来の「スマートハウス」に必要な技術は「省エネ」「創エネ」「畜エネ」の3点です。具体的には、「省エネ・・・断熱性の高い窓など、エネルギー消費を抑えるもの」「創エネ・・・太陽光発電、エネファームなど自らエネルギーを作り出すもの」「畜エネ・・・蓄電池など作り出したエネルギーを蓄えるもの」です。さらに、各住宅メーカーや工務店などが用意している、設備や家電をコントロールするために最低限必要な「システム全体を司る中核機器(HEMS)」と「操作パネル」、それらにスマートフォンや、IoT家電、設備などを加えることで、スマートハウスを実現できます。つまり、これから家を建てる人には「スマートハウス」の実現は難しくありません。また、すでにお持ちの家を「スマートハウス」に変えることはもちろん可能ですが、窓を交換して断熱性能を上げたり、給湯器を発電機能付きの給湯器に効交換したり、蓄電池を設置したり等、少なくない費用と時間が必要となります。

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■「スマートホーム」とはどんな暮らし?

「スマートホーム」はIoT技術を駆使して家電や設備を遠隔操作し、日常生活をより快適に、より安心できるものにした生活です。例えば、帰宅する前に外出先からスマートフォンを使ってエアコンのスイッチを入れる、留守中に自宅へ来た宅配業者にスマートフォンを使ってリアルタイムで対応する、カメラを設置し、ペットや子供、高齢の親などを外出先からスマートフォンで見守る等が可能になります。それによって、家事の時短が実現したり、防犯が強化されたりして、より快適で安心した生活を送ることができます。

■「スマートホーム」を実現するには?

「スマートホーム」を実現するには、給湯器などの設備やエアコン、照明、カーテンなどの家具・家電をIoT技術でスマートフォンと連携させることが必要です。また、スマートスピーカーやカメラなどを使用すると、より快適で安心な生活が実現できます。もちろん、今から家を建てられる、買われる方は設備や家電、家具をIoT対応のものでそろえれば費用はかさみますが「スマートホーム」を実現できます。一方すでにお持ちの家を「スマートホーム」にすることも、それほど難しくはありません。後付けのスマートホームデバイスを使えば、手ごろな費用で、また短時間で「スマートホーム」の実現が可能です。

つまり、「スマートハウス」と「スマートホーム」を比較してみると、「スマートホーム」のほうがより身近で実現性が高いと言えるでしょう。それでも多少の費用や時間は必要ですので、優先順位をつけて必要なところから「スマートホーム」化をしてみてはいかがでしょうか。

■「スマートホーム」化の例

・快適な生活がしたい
仕事帰りや外出先からスマートフォンを使ってエアコンを操作すれば、帰宅時に室内を暖めておいたり、涼しくしておいたりすることができます。また、給湯器を操作すれば帰宅してすぐお風呂に入ることも可能です。また就寝時や外出時には、スマートスピーカーへ『おやすみ』『いってきます』と一言言えば照明をすべて消してくれます。反対に、朝はタイマーをセットして、必要な照明や家電を稼働させることができます。
 
・防犯上の不安を減らしたい
外出先で鍵を閉めたかどうか不安になったことはありませんか?そんな時はスマートフォンで現在のドアの施錠状況を確認し、もし開いていれば施錠することができます。またインターフォンとスマートフォンを遠隔操作でつないでおけば、親の不在時でも、子どもが『ただいま』と言えばインターフォンから『お帰り~』と声が響き、ドアが解錠します。これなら外から見たとき、親が家にいるように見えますから防犯上も安心です。さらに宅配業者が来た場合も、子どもが玄関先まで出なくても、外出先から荷物の受け取り時間の変更や置き配の指示などが可能です。
 
・防災に備えたい
断水や停電、気象警報、行政からの避難指示などがスマートフォンやタブレットに表示さたり、スマートスピーカーからアナウンスされます。また外出中に気象情報が届いて、家のことが心配になったら、外出先からシャッターを閉める、あらかじめ気象警報に応じてシャッターを閉めるよう設定しておく等も可能です。
 
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