木材は性質上、軽微ながら収縮・反り・曲がりなど、建物の荷重などにより様々な力がかかります。その動きを石膏ボードが受けて、ボード継ぎ目にせん断力が発生し、クロスパテが割れ、表層のクロスにひびが入りますが、構造上、特に問題ありません。

木材は、気温や温度によって多少伸縮するため、時間の経過とともに材料どうしが微妙にこすれたり、逆に隙間が生まれたりして、それが原因で床なりが発生することがあります。床鳴りは木造の特性によるもので、構造や性能上の問題は特にありません。

コンクリートは、圧縮される力に強い反面、引張力には弱く、かつ、変形能力の低い材料であるため、本質的にひび割れを生じやすいという特徴があります・ひび割れのほとんどケースは、打設されたコンクリートの中の水分が時間の経過にともなって蒸発し、コンクリートの体積が減る乾燥収縮により発生するもので、構造そのものに影響するものではありません。