嵯峨二尊院に住まう贅沢。
構造躯体(スケルトン)が100年以上使用される場合、設備や外装材・内装材などの部材(インフィル)は30年から50年で交換が必要に。そこで、スケルトンとインフィルを明確に区分し、構造躯体を傷めることなく設備・仕上げ材を容易に交換できる工夫を組み込みました。「ゼロの100年住宅」は、このSI(スケルトンインフィル)の発想で施工されています。
区分所有法に基づき、専有部分と共用部分を区分し、共用部分については、管理組合(管理会社)が管理をします。共用部分については、50年の点検計画を策定し、5年ごと(最初のみ10年)に定期点検を行っていきます。そのため、基本構造部となる基礎、柱、梁、外壁、屋根は、劣化の心配が少なく、建物の資産性が維持されます。
専有部分 | 共用部分 |
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内 壁 | 基 礎 |
住戸内間仕切壁 | 柱 ・ 梁 |
設 備 | 屋 根 |
住戸内配管 | 外 壁 |
点検計画 |
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5年 防蟻工事 |
10年 点検 ・ 防蟻工事 |
15年 点検 ・ 防蟻 ・ 外部コーキング |
20年 点検 ・ 防蟻工事 |
木造住宅の外壁内部に湿気や雨水が入り込むと、壁内の木材が腐って建物の耐久性が低下したり、石膏ボードの裏側にカビが発生することもあります。「ゼロの100年住宅」は「外壁通気工法」を採用することで外壁内部に空気の流れを作り、建物の耐久性を高め、長寿命を実現しています。
いつも快適な環境を保つため、メンテナンスしやすい住宅であることは重要なポイントとなります。そのため、構造躯体に影響を及ぼすことなく、給排水管などの点検補修ができるように、様々な工夫を取り入れました。建てた後も、点検・補修などがしやすい設計となっています。
「ゼロの100年住宅」では、独自の「構造50年保証書」をお渡ししています。また、この保証を実現するため、1年目、および10年目以降5年ごとの定期点検を実施します。そのチェック項目や修繕内容は、その他のメンテナンス記録と合わせて保存。これらのデータは、「住宅履歴書」としてお渡しできます。
住まいの快適さを経済的に維持するため、住まいの各所に断熱材を敷き詰め、暑さ・寒さが家の中に伝わるのを抑制し、冷暖房エネルギーの節約に貢献。屋根直下の天井や、外気に接する天井・壁・床、土間床の外周部など、各所を断熱のための措置を講じた構造(断熱構造)にしています。