劣化の軽減
住宅性能評価:劣化の軽減【等級3】
通常想定される自然条件及び、維持管理の条件下で、構造躯体をおおむね75年~90年(3世代間)まで、大規模改修工事を必要とするまでの期間を伸長するため必要な対策が講じられています。

外壁通気工法を採用

通気胴縁を施工した現場の様子
木造住宅の外壁内部は、室内からの湿気が入り込んだり、外壁から雨水が浸入すると、壁内の木材が腐って建物の耐久性を低下させたり、室内側の石膏ボードの裏面からカビが発生し、室内環境そのものを不衛生な状態にしてしまう可能性があります。そこで、「ゼロホームの100年住宅」では、透湿防水シートで建物の壁全体を覆い、外壁材との間に外気が流れる層をつくることによって、壁内の水分を透湿防水シートから通気層を通して外部に放出させる「外壁通気工法」を採用し、建物の耐久性を高めています。
※ただし、隣家との間が狭くメンテナンスが難しい側面は金属サイディングを使用した別工法となります。その場合、側面の柱・間柱・筋交い・窓枠等(1階部分)にK3以上の薬剤処理した木材(工場処理)を使用し、最高等級【等級3】で施工しております。
基礎の高さ・幅

地面から基礎上端までの高さは420mmです。
また、立ち上がりの幅は170mmで施工しています。
※等級2・3共通の基準は400mm以上のため、これ以上高くすることも可能ですが、当社は高齢の方への配慮から420mmとしています。
※幅は通常120mmですが、「ゼロホームの100年住宅」では170mmで施工し、かぶり厚を確保しています。
※基礎立ち上がり幅は施工の都合上、システムバス周囲等、一部150mmの場所があります。
ベタ基礎

ベタ基礎
建物を支える下部構造で、底部のコンクリートがすき間がなく連続し、一枚の板状になっている基礎のこと。地盤に施工された鉄筋コンクリート面全体で建物を支える構造になっているため、地震や台風などの衝撃を効果的に地盤へ逃がすことが可能。地面をコンクリートで覆うので、地中からの湿気やシロアリ、建物の不同沈下を防ぐ上で大変効果的です。
耐力のある構造部材を採用

「ゼロホームの100年住宅」の建物には、強度性能の高い構造用集成材を採用しており、等級1・2・3共通基準の、建築基準法の劣化の軽減に関する項目(施行令第37条、第41条、第49条)を満たしています。
優れた換気性能

軒裏換気
「ゼロホームの100年住宅」では、「軒裏換気」にプラスして、屋根の最上部(棟部分)に換気口を設置した「棟換気」も併用しています。
※ただし、屋根形状により構造上、棟換気を取ることができない場合がございます。
白アリ被害を未然に防ぐ


防腐・防蟻施工済の柱
白アリは日本全土の土中に生息しており、木造の家では4割~6割が被害にあっていると言われています。ゼロホームでは、白アリ被害を未然に防ぐために、基礎コンクリート部分と基礎の上端部から高さ1mまでの木部にそれぞれ異なる水溶性の薬剤(ハチクサンなど)を散布し、同時に防腐剤を入れ防腐処理も行っています。防蟻剤・防腐剤ともに、人体には無害の成分です。(5年間保証付)
- 部位
- 処理方法
- 地盤の防蟻
- 地盤を鉄筋コンクリート造のベタ基礎で覆う
- 土台の防蟻・防腐
- 土台には防蟻効果のあるヒノキを採用 ※
- 外壁の軸組等の防蟻・防腐
- 柱や軸材・下地材など外壁に面する軸組みの基礎上端部から高さ1m以内に薬剤処理。
※構造計算の結果、土台の樹種を変更する場合があります。その場合はK3相当の防蟻・防腐処理をして基準をクリアしています。
※ヤマトシロアリ、イエシロアリ以外のシロアリ(アメリカカンザイシロアリ等)や他の木材害虫(ヒラタキクイムシ等)による食害、損傷を除きます。
床下の防湿・換気
等級2・3共通の基準として、床下を厚さ60mm以上のコンクリートで覆うか、0.1mm以上の防湿フィルムで覆うよう定められていますが、「ゼロホームの100年住宅」ではその両方の防湿上有効な材料で床下を覆う措置を施しています。また、床下の換気では、全周通気が行える、キソパッキング工法を採用しています。玄関土間UB廻りは気密パッキンを使用しています。



- 従来の工法との違い
- メリット
- 基礎に床下換気口を設けない
- 基礎と土台の間が換気口なので配筋など施工が簡単。基礎は頑丈。基礎天端のレベル出しが素早く簡単。
- 基礎と土台が離れている
- 土台が腐らず乾燥して丈夫。
放っておくと怖い!? 白アリ被害
白アリのせいで、知らぬ間に大事な家がスカスカになっていた・・・なんてことにならないために、定期的な建物のチェックが一番大事です。万一すでに被害にあっていたとしても、早めに対処することで、建物への損傷も少なくて済みます。そこで、恐ろしい白アリ被害の実態をご紹介します。
白アリ被害の実態~他社施工で、ゼロホームにてリフォームした実例

いざリフォーム工事を始めるために壁をめくってみたらこんな状態! 一見キレイに見えた築35年のお宅でしたが、壁や床をめくってみると白アリ被害がここまで広がっていました。さらに恐ろしいのは、住んでいるときには全く気がつかず、特に支障もなかったという点! 気付かない間に、白アリのせいで大事な家が悲惨な状況になっていたのです。
白アリは湿った風通りの悪い環境を好み、水周りや床下などは絶好の住処です。実は、白アリは木材だけでなく、畳や紙(書籍)、ときには電気コード、発泡スチロール、鉛、コンクリートまで、様々なものを食べます。また、白アリは明るいところを避けて活動する習性がありますので、人目につきにくく、土台・床束・柱・家具類の下の畳などの食害が静かに進行している場合が多いようです。 そのため、一見、白アリに侵入されにくいと思われる建物でも、白アリの被害を受けている可能性は十分ありますので、定期的な点検・確認は必要です。
新築住宅で、建てたときにきちんと防蟻工事をしてあれば、数年間は白アリによる被害は防げます。現に、ゼロホームの10年点検で実際にお客様宅を点検したところ、白アリ被害を受けていたお宅はほとんどありませんでした。しかしながら、防蟻剤にも薬が効く期限があります。現在の薬であれば、その効果は一般的に約5年と言われています。上記のように防蟻工事をきちんと行っておりますが、薬の効果を考慮し、5年ごとのご案内と定期点検を行っています。